スーパーフルムーン


3月16日付のScience@NASAに「スーパーフルムーン」という記事が掲載されています。
月が地球に近づいていて大きさは14%、明るさは30%アップして見えるようです。これは20年ぶりとのこと。記事には決して災害を誘発するものではないとしっかりと書いてありますのでご安心を。満潮時の水位の上昇も数センチレベルで、地形によって潮の満ち引きが大きなところでも十数センチらしいので問題ありません。
むしろこのスーパーフルムーンは月を観察するチャンスで地平線に上ったばかりの月には「月の錯視」が働くこともあり、大きな月を見ることが出来るのでおすすめとのこと。
被災された方々へこのやさしい月の光が届き避難生活の厳しさが少しでもやわらげられることを祈っております。概訳は以下です。

スーパーフルムーン

カレンダーに印を付けただろうか?3月19日、いつもとは違うサイズの美しい月が日没後の東の空に上るはずだ。これはスーパー「近日点月」—20年ぶりの大きな月なのだ。
「前回のこのような大きくて地球に近づいた月は1993年の3月のことでした。」とアメリカのワシントンのNaval観測所のGeoff Chester氏は言う。「見る価値があるとおもいます。」
満月は月の軌道の形が楕円のためにその大きさが異なる。楕円の一方の端(近日点)ではもう一方の端(遠地点)より50000㎞地球に近い(図参照→)。近日点近くの月は月軌道の遠日点側での満月より14%大きく30%も明るい。
「3月19日の満月は近日点から1時間遅れで—18年に一度のほとんど近日点と同じ時間に登ってきます。」とChester氏は付け加える。
近日点での満月は大きな「近日点潮」をもたらすが、NOAA(アメリカ大気圏局)によると「心配することはない」とのこと。多くの場所では、月の潮汐力による海面の上昇は普段に比べて数センチ(インチでも同じ)にすぎない。キュ九しょ的な地形によってはおよそ15cm(6インチ)程度まで増幅される事もあるが、洪水を起こすほどでは無い。
実際、インターネットで出回っている情報とは逆に、近日点の月は災害の引鉄になることはない。例えば1993年の「スーパームーン」では何も起きなかった。そして2008年12月のほとんどスーパームーンと言っても良い大きさになった満月でも何も起きていない。
では、月がいつもより14%大きいのだが、その違いを実際にうまく説明することはできるだろうか?実は結構難しいのだ。月の直径を測るために定規が空に浮いているわけではない。夜空に何も比べるものがないので、いつもの月と同じように見えてしまう。

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そんな時、一番良い観測時間は月が地平線に近い時だ。錯視効果もあってとても驚くような光景をみることが出来るだろう。天文学者や物理学者にもその理由はよく解っていないのだが、地平近くの月は木や建物や他の手前の物体を通してみると不自然に大きく見える。3月19日も一番大きな満月を楽しむのにこれを使わない手はない。日没後に東の空から大きな球体が上ると、手を伸ばせば触れるような感じを受けるかもしれない。
そんな事をしても意味はない。スーパー近日点月は356,577㎞もの遠方なのだ。でも正しく言えばいつもより近いという事なのだが。
参考:これに関するScienceCast@YouTube→
写真上:近日点の月は一番小さい場合の月より14%大きく30%も明るく輝く。
写真下:月は手前の物体を通して見るととても大きく見える。これは「月の錯視」として知られている現象。

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