月に戻るために~月偵察衛星搭載機器の情報


月偵察衛星イラスト

4月20日付け、MOONDAIRYに月偵察衛星ミッションについての記事が掲載されています。慨訳引用は以下です。(画像:NASA)
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月偵察衛星は2008年秋後半に打ち上げ予定で、有人月探査のための月表面マッピングがミッションの目的。また得られた情報および技術は、月だけでなく火星または火星以遠の探査ミッションにも使われる予定。月偵察衛星は、大気が無く昼間の温度が華氏250度(摂氏123度)まで上昇し、夜間は華氏マイナス450度(摂氏マイナス233度)まで低下するような、昼と夜が2週間づつ続く過酷な世界に、居住拠点を作るための第一歩と考えられている。偵察衛星は安全に着陸できる地点を探し、水の存在についても特定できる観測能力を持っている。
月偵察衛星はNASAのゴダード宇宙センターで建造中で、6つの観測機器と技術試験機を搭載する予定である。衛星の目的は、再びつきへ有人探査を行うために、今までの惑星探査機や月探査機で得られた以上の高解像度で広範囲なデータを収集することである。


月偵察衛星で得られるデータは6機のアポロ有人月面探査で得られた以上のデータになる。アポロミッションでは月の赤道周辺のデータのみ精力的に集められたが、月探査衛星では月の極を中心にデータを集める。そのため、少なくとも1年間は低い極軌道で運用され、観測機器は月の環境についてのデータを同時に収集する。
観測機器
■CRaTER(放射線の影響調査のための宇宙船望遠鏡)
銀河宇宙線と太陽光エネルギー粒子を組織等価プラスチックで測定。この観測機器は深宇宙放射線環境を明らかにし、有人探査の際に人体が受ける放射線量についての情報を提供する。
■DLRE(月面放射線計則装置)
月表面の温度プロファイルを計測。DLREによる計測は月面に居住するの際の温度環境を明らかにし、夜の月面の温度マッピングから着陸地点の岩石の量とシリカ鉱物のマッピングを行う。DLREによる月表面全体の温度分布から、低温度地域の特定と氷の存在可能性について明らかにされる。
■LAMP(Lyman-Alphaマッピング計画)
遠紫外線による月面全体のマッピングを行い、星明りだけで照らされている永久影地域の撮影を行う。LAMPは表面の極地域の霜や氷の探査を行う。LAMPは群で使われている暗視装置と同じ技術が宇宙でも使えるかどうかの初の試みとなる。
■LEND(月探査中性子線測定器)
月表面の広範囲の水素分布のマッピングを行う。LENDはまた、月の放射線環境の1つである中性子線環境も明らかにする。得られた情報は月表面の水の存在の証拠としても使われる。
■LOLA(月軌道レーザ高度計)
探査機と月面の正確な距離を計測する。LOLAは月表面の広範囲における地形を高解像度で明らかにし、着陸地点の傾斜や、表面の荒さ、極地域の永久影の存在などを特定する。LOLAはゴダード宇宙センターの地上局で運用され、探査機の軌道モニターに用いられる。レーザ測距システムが地球軌道以外の衛星軌道の定期的なモニターとして使われるのは初である。
■LROC(月偵察軌道カメラ)
着陸地点の特定のため、低い視野角でメートルスケールの解像度の画像を得るカメラ。LROCはまた高視野角で運用されて極の日照域を観測し資源の存在を明らかにする。
■Mini-RF
1つの小型開口レーダーで2つの波長観測を実証する機器。Mini-RFの目的は地下の氷の存在を特定すること。また、惑星の影の地域の高解像度画像を取得できる。
月偵察衛星はアトラスV401ロケットによってケープカナベラル空軍基地から2008年に打ち上げられる予定。打ち上げ4日後に月軌道に到達する。月軌道到着後、およそ一年間は平均高度31マイル(50キロ)の極軌道からマッピングを行う。

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