月面の気象観測ステーション


5月30日付けMoonDailyに「月面の気象観測ステーション」という記事が掲載されています。
その記事によると、月面の温度を観測することで、地球の気象に大きな影響を与える地球全体の熱収支を計測ができることが、アポロで偶然月面に残された観測機器のデータからわかったそうです。

アポロ15号で使われた月面ドリル

その偶然に月面に残された観測機器とは、アポロ15号で月地盤中の温度分布を計測するために設置された温度計です。
アポロ15号では、月地盤中の温度分布を計測するため、月面に深さ3mの穴を掘り、その中に設置する計測装置(温度計が一定間隔で付いているもの)が用意されました。しかし、宇宙飛行士たちはかなりの時間をかけて努力したにもかかわらず、月の砂地盤を構成するレゴリスが。表面から数十センチ以下で非常に締め固められていたため、予定の半分程度しか穴を掘ることができませんでした。結局、用意した計測装置全てを穴に納めることができずに、残りは月面に放置した状態にして残してきました。そのため、1972年半ばから1975後半にわたる月表面の温度履歴が得られ、今回、ミシガン大のShaopeng Huang氏らが、そのデータを解析したところ、月面温度と地球の熱収支に密接な関係があることがわかったとの事です。
月面の表側は、地球のような大気圏、水圏、生物圏が無いため、地球の熱収支測定には理想的な場所で、Shaopeng Huang氏らは、これから始まる本格的な月探査において、地球熱収支計測のための月面上ネットワークの構築を提案していくそうです。
>——
写真:アポロ15号で使われたドリル(画像:NASA)

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA