NASA、ローバと酸素製造技術をハワイでテスト


11月13日付NASAのHPに「NASA、ローバと酸素製造技術をハワイでテスト」という記事が掲載されています。
概訳は以下。
この中で紹介されているミシュランが開発した新しい月面用ホイールについては次の記事で。


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NASAは2週間にわたりハワイでローバコンセプトモデルと装置のテストを実施した。ハワイ島の火山地帯は、岩と砂が月の極地域と良く似た分布を示している。そのテストはNASANの探査技術開発プログラムで行われ、実験室ではわからない幾つかの問題についての有効な情報と解決法についての示唆を工学者および科学者達に与えた。

PLOT

NASAの原位置資源利用プロジェクトでは、宇宙飛行士たちが着陸地点でみつけることができる資源の利用方法について研究しており、資源を月面で見つけ、月の岩や砂から酸素を得る方法についての実証が行われた。NASAの月探査では原位置の月資源から1年間に1~2000kgの酸素を製造できると計画している。これはおよそ4~6人の人間が月面拠点で呼吸する酸素の量と等しい。
ROxygen と PILOTという2つの月面資源利用型酸素製造装置がテストされた。これらの装置は実際の月面拠点を維持するのに必要な酸素を製造できる。
それらのシステムは極地域探査できるローバと荒れた月面を掘削できるドリルを備えている。ローバはレゴリスから酸素を製造できる小型装置のデモを行った。そのローバはまた月の極の永久影地域において氷探査や水素、ヘリウム、窒素などの揮発性ガスの調査も可能である。ローバはカーネギーメロン大学で開発され、レゴリスおよび月面の酸素、揮発性ガス採取装置(RESOLVE)として知られる装置を搭載している。

ROxygen

その他として、NASAが開発したCratosというロボット掘削機、北アメリカミシュランが開発した新型月面用ホイール、カナダ宇宙機関(CSA)の協力の元でNorthern Centre for Advanced Technology社が開発したコアサンプルドリル、ロッキードマーチン社が開発した掘削機、Neptec社が開発したTriDARという夜間用カメラなどがテストされた。
また月面での資源探査法の確立のための装置のテストも行われた。それらはヒューストンとドイツのマインツ大学で開発されたメスバウア(Mossbaure)分光計、NASAのエイムズ研究センターとロスアラモス研究所で開発された小型CheMINといわれるX線分光計、CSAが提供した手持ちサイズのラマン分光計などである。
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写真上:PILOTシステムとロッキードマーチン社のバケットドラムローバ。サイズは火星に着陸したフェニックス探査機程度。PILOTは4人の月面滞在に必要な酸素の1/4以上を生産できる。
写真下:ROxygenは4人の月面滞在に必要な酸素の2/3を生産できる。
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バケットドラムロー場

PILOTとROxygen以外にも多くの装置がテストされているのですが、写真がなくてわかりにくいので少し調べてみました。
まず2つの酸素製造装置、ROxygen と PILOTはそれぞれレゴリスを集めるローバを備えているようです。

Cratosローバ

ROxygenの方はCratosというキャタピラ型のローバ、PILOTの方にはバケットドラムによりレゴリスを集めるローバが付属。ROxygenに付属している斜めの板はCratosが砂を運んでくるためのもの。
そしてカーネギーメロン大のスカラベローバにはTriDARとRESOLVE、コアサンプルドリルが搭載され、次のエントリーで紹介するようにミシュランの新型月面ローバー用ホイールのテストも行った模様。

スカラベローバ

Cratosはロボット掘削機と紹介されていますがキャタピラ型のローバでどちらかというと小型のブルトーザー見たいな感じ。そのかわりスカラベローバのコアサンプルドリルはまさしく穴あけ用ドリルです。「Cratos excavator」で検索すると幾つか資料がヒットしましたのでご興味がある方はどうぞ。
写真上:PILOTに付属するバケットドラムローバ
写真中:Cratosローバ
写真下:TriDARとミシュランの月面用ホイールを装着したスカラベローバ。

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