できそこないの男たち

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できそこないの男たち (光文社新書)
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できそこないの男たち (光文社新書)
福岡伸一
光文社
¥ 861 (定価)
¥ 886 (Amazon価格)
なし (Amazonポイント)
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 (Amazonおすすめ度)
新書
在庫あり。
(価格・在庫状況は3月6日 16:09現在)

福岡伸一氏の著作。TBSラジオポットキャストにて話していた内容が面白かったので手にとってみた一冊。


この本を読む前に福岡伸一氏の「生物と無生物のあいだ」をその表題に引かれて読んでみた事がある。すると導入部分はまるで小説のような文体で話が始まるのだが、その後は分子生物学という分野の発展についての話が延々と続いていて、途中で息切れしてしまった思い出がある。本書を読んでみてまたその感覚が蘇えったのは正直なところ。
生物学がそれほど好きではなくXY染色体によって生み分けがなされるといった話が得意でない人にはこの前半部分を凌ぐのが辛いかもしれない。ポットキャスト内でも筆者が言っていたが、相当小説が好きな方のようで、生物学的な話で占められるこの前半部分には、研究者間の手に汗握る新事実の獲得競争が生きいきと描かれ、飽きさせない構成にはなっている。
前半部分を凌ぐと、何かから解放されたような数々の話が交差しあう後半部分に突入。あまり真新しい話は無いが、読み物としては面白い。きっと一気に読めてしまうことだろう。最後の「加速感」に関する考察も面白い。
しかし「生物と無生物のあいだ」同様に「できそこないの男たち」という表題のつけ方は見事。つい手にとってしまう勢いを感じる。でも表題負けしていないかは読んで判断してみて欲しい。

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