日本文明・世界最強の秘密

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日本文明・世界最強の秘密
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日本文明・世界最強の秘密
増田 悦佐
PHP研究所
¥ 1,680 (定価)
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単行本
在庫切れ
(価格・在庫状況は3月6日 16:09現在)

このような本、トンデモ本か?という警戒心が沸いてしまうので多いのでめったに手にしないのですが、年末に産経新聞を眺めていたら「今年の3冊」的な特集に取り上げられているのが目に留まったので読んでみることにした次第。


読んでみて筆者は鉄道マニアなのかもしれないと思った。本書では一貫して鉄道のエネルギー効率の高さを協調し、その鉄道インフラを既に稠密に持っている日本のエネルギー効率は、他国と比べて飛躍的に高く、従って、そのような効率的な社会を持つ日本は、今後の世界をリードしていけると書いてある。優れた鉄道網を持つ利点だけでなく、日本文化が持つ奥ゆかしさもその発展に寄与すると書いてはあるが、主な主張はやはり鉄道についてだと思う。。
しかし、例えば電気自動車の燃費はガソリンに比べると桁違いに安いという話も聞くし、今後さらに低燃費な航空機が開発されるという話も聴いたことがあります。筆者の「稠密な鉄道網を持つためのエネルギー効率の良さ」という前提は、果たして磐石な事実なのかどうかいささか疑問を持ってしまいます。
しかし階級社会である欧米では鉄道網が発達せず車社会になった、という筆者の指摘にはなるほどと思いました。
以前ロサンゼルスを公共交通機関で移動したことがあります。ロサンゼルスの空港から中心部へと地下鉄でいけるのですが、結構時間がかかるし何というか駅も機能的ではなかったです。さらに鉄道に乗っているのはおそらく所得の低いと思われる人達だけ。乗車賃も安くてたしか1.25ドル均一。これは低所得者のために市が予算を出してわざわざ運営している乗り物なのだなと実感しました。
本書にも書いてあったように、西欧社会では車って馬車の延長なんでしょうな。
空港から地下鉄が高速道路と併走している区間があった。鉄道の窓から見てると併走する5~6車線もある高速道路をビュンビュンと車が走っており、もちろん地下鉄より全然早い。あっというまに抜かされていってしまう。
例えば通勤で毎日地下鉄にのりこの風景を見てるといつかは車に乗って通勤してやる!と思ってしまうのは自然の成り行きだと感じます。
本書でも指摘されているように、車社会だとその車を置いておくスペースが必要で、そういう意味も考えれば、車社会より鉄道による交通網を利用した社会の方が、総合的なエネルギー問題としては効率的だという指摘には納得。これからも車ではなく鉄道網を利用していくべきという意見は支持できるものがあります。先日の産経新聞にも英国で“新幹線株”急上昇 環境対策でという記事も出ていましたし、ロサンゼルス-サンフランシスコ間に新幹線を通そうという計画も具体化してきてるみたいだし。
本書を読むとなんだか元気とが出てくることは確か。鉄道好きにはさらにお勧め。

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