涸沢キャンプ:1日目:上高地から涸沢まで

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朝日に映える涸沢槍。2日目早朝。これを見るためにここまで来たといっても良い絶景。朝日に映える涸沢槍。2日目早朝。これを見るためにここまで来たといっても良い絶景。

北アルプスの涸沢にキャンプに行ってきました。今年はなるべく紅葉最盛期を狙って10月最初の連休にしました。紅葉の最盛期には1週間ほど早かったようですが、2泊3日のテント泊は晴天に恵まれて満足でした。初日は上高地から涸沢まで、2日目は北穂から奥穂へ縦走、3日目は涸沢からの下山です。まずは1日目の様子です。
 木曜夜から高速をひた走り沢渡に着いたのは金曜の朝6時頃です。まずは沢渡の市営第二駐車場に車を置き登山靴に履き替え身支度です。天気は雨。憂鬱な気分になってきます。でもここまで来て引き返すのはもったいない。とりあえず上高地まで登ってみることにします。ちょうど上高地に登るカップルがいましたのでタクシーに同乗してもらいます。4人乗れば1人1000円でバスと同じです。タクシーの中で話してみると、彼らは去年もちょうどこの時期に涸沢に登ったとのこと。去年はちょうどこの時期雪が降ったのです。夕方テントを組み立てていたら雪が降ってきて、翌朝は一面銀世界、涸沢小屋は受付まで人が寝ていたと言ってました。うへー。大変ですが得がたい経験です。彼ら今年は槍に登るそうです。タクシーが上高地に登っていくと次第に晴れてきました。タクシーを運転してくれているおじいさんに聞いてみると、これなら上高地は晴れてる、と言われて一安心。このおじいさんの予言が当たったのか、結局今回涸沢2泊3日では雨に降られませんでした。程なく上高地に到着。やはりタクシーは楽ですな。水を補給しトイレに行き入山届けを提出して7時に上高地を出発です。

山の上は雨か?晴れてくれい。明神~徳沢間の登山道から仰ぎ見る穂高の山々。山の上は雨か?晴れてくれい。明神~徳沢間の登山道から仰ぎ見る穂高の山々。

 約1時間で明神。小休止後そこからまた1時間で徳沢。また小休止後1時間で横沢に到着て大休止。かなりの人出です。トイレと羊羹でエネルギー補給して出発。時間は10時30分です。横沢から本谷橋まではほぼ平坦。屏風岩を左手に見ながら林の中を進みます。12時頃本谷橋到着。ここで大休止。途中のインターで買ってきたロングライフ牛乳とあんぱんでエネルギー補給です。ロングライフ牛乳は私達の登山には欠かせません。山に持って行くのは重くて大変なのですが休憩の時にあんぱんと一緒に食べると異様にうまいのです。

本谷橋を過ぎて涸沢小屋へ向かう。天候回復だが既にバテバテ。ななかまどの実が赤い。本谷橋を過ぎて涸沢小屋へ向かう。天候回復だが既にバテバテ。ななかまどの実が赤い。

本谷橋から本格的な登りが始まります。特に上り始めの急坂がつらい。昨夜はインターで仮眠してきただけということもあり異様に疲れますというかすでにバテバテです。本谷橋から涸沢まで1時間40分と地図には書いてありますが、とてもとてもその時間では着きそうもありません。しかし相方は妙に元気。なんでだろ。仕方が無いので水を分けてもらって先に行ってもらいます。というのも、やけにテントを持って登っていく人が多く、涸沢のテン場の良い場所が無くなってしまう恐れがあると考えたためです。先に行ってもらってテン場の確保をしてもらいます。疲れ果てながら登っていくと涸沢ヒュッテののぼりが見えました。この地点でおそらく中間地点です。そこからが長い。もうだめです。10歩あるいて休む10歩歩いて休むを繰り返します。疲れたときはこの登り方が一番です。人生と同じですな。最後のガレ場の登りが長い。ここを上りきれば涸沢ヒュッテに到着です。時間は14時30分。時間かかりました。
 涸沢小屋のテラスに上って相方を探します。いましたいました。しっかりテン場を確保しているようです。テラスからテン場に下りていって場所を確保します。テントを組み立て早速夕飯の用意。テントは愛用のモンベルステラリッジテント3人用です。3人用を2人で使うと中にリュックを入れる余裕があるので重たいのを我慢して持ってきています。
 涸沢の紅葉は半ばといったところでしょうか?かなり紅葉が進んでますが、最盛期にはもう少しといった感じです。
 さて、山ではぐずぐずしているとすぐに日没になってしまいますので急ぎます。まずは無洗米3合を水に浸して給水させます。私達の場合山の主食は無洗米にしています。これを夜3合炊いておにぎりにして、翌朝の夜食兼朝飯と昼飯兼行動食にします。そのためにはなるべくうまく炊くことは重要です。標高が高いので芯米になりやすいのでまずは給水時間を長めにします。
 無洗米を水に浸したら、無くなった水を補給に涸沢ヒュッテまで。水は私のLAKENの1リットルと相方の0.75リットル、それとプラティパスの1.5リットル。これだけあれば夕飯作っても翌朝までは充分です。2年ぶりの涸沢ヒュッテは別館もできてさらに大きくなっているようで、今日はそれほど混んでないようです。でも明日からの3連休はおそらく激混みでしょう。
 戻ってきて米を炊き始めます。テントの前にちょうど風除けにもなるくぼ地がありましたのでそこで調理開始です。バーナーはプリムスP-153。これは2代目で、以前はプリムズのP-131を使っていました。P-131は軽くてよかったのですが、不注意で倒してしまった時に簡単に五徳が折れてしまったのでP-153に買い換えました。米を炊くのはユニフレームのライスクッカーです。コッヘル類はスノーピークのチタントレックコンボを愛用しています。チタンのコッヘルは軽く、強く、錆びず、アレルギー性もなく安全性が高いとよいことずくめのようですが、米を炊くには実は不向。それはチタンの熱伝導率が低いことが原因です。お米を炊く場合、チタンの熱伝導率が低いことから、鍋の底の火が当たっているところだけが熱くなり、そこだけ米が焦げるか、焦げないように火加減を調節しても全体的に芯米になってしまいます。芯米を避けて焦げを容認しても焦げてしまうと全体に焦げの匂いがついてしまい本当に不味い。山の中でまずいご飯を作ってしまうと大変です。簡単に捨てるわけにもいきません。できるだけとろ火にする、炎が全体に回るようにユニフレームのミニロースターを使うなどいろいろ試してみたのですが、山の上ではチタンコッヘルではなかなかうまくいきません。そこで炊飯だけはユニフレームのライスクッカーを使っています。これはアルミの圧鍋なので全体的に熱が回ってうまくお米が炊けるのです。逆に、アルミコッヘルだと熱々のラーメンなどは全体が熱くなってしまうのでコッヘルに口をつけられなくなってしまうのですが、チタンコッヘルだと大丈夫ですので、ラーメンはチタンコッヘルで作ります。
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 さて自己流の米の炊き方は、中の水が沸騰してぶくぶく泡が出てくるまでは中火、それからはできるだけ弱火にします。蒸気が出てこなくなりパチパチ音がしてきたら火から降ろして蒸らします。沸騰してからパチパチ音がするまで大体10分程度、蒸らしは15分程度が目安です。火から降ろして少し芯があっても蒸らしているうちに無くなりますので蒸らしは重要。
 さて米が炊けたら蒸らしの時間でおかずの用意。今日はおでんとそば。おでんは山での定番です。重たいのでいつも初日に食べます。そばは袋入り乾麺。今回は家からてんぷらを持ってきていたので天ぷらそばにして食べます。登りで汗を沢山かいたので、このような塩気のある食事は大変うまい。食事をしている間に涸沢の日が暮れていきます。残ったご飯はおにぎりにして明日の朝と昼兼行動食に。おにぎりにはゆかりを入れるのが定番です。おにぎりを作るのは相方の仕事、と思ったらもう寝てます。おにぎり作ってくれと頼みますがだめです。こうなったらもう起きないです。まだ5時30分なのに寝てしまいました。しょうがないのでこちらも寝に入ります。今日はインターで仮眠しただけで6時間以上も登ってきたのですから疲れてますので。
 21時頃ごそごそと起きて、トイレと歯磨き。空は満点の星です。涸沢まで登ってきたご褒美ですな。天の川が真ん中の暗黒部までくっきりと見えます。目がいい相方には流れ星も見えたとのこと。しかし銀河系の片隅から銀河系の中心方向を見てるというのが実感できるのはすごい。しばし夜空を眺めた後、スノーピークのスキットルに入れて持ってきたウイスキーを涸沢の水で割って遅めの晩酌開始。歯を磨いてしまったのですがまあいいでしょう。しかしウイスキー、涸沢の水で割るとなんだか甘く感じるのは何故なんでしょう?うまい!ウイスキー涸沢水割り、これもここまで登ってきたご褒美ですな。持ってきたつまみの目刺とジャーキーで1杯やります。相方はおにぎりを作ります。小腹がすいたのでそれを1つもらいます。そんなこんなで涸沢の夜は更けていき、10時ごろ本格的に寝に入ったのでした。

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