涸沢キャンプ:2日目、北穂~奥穂縦走

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早朝の涸沢早朝の涸沢ヒュッテのテラスで日の出を待つ人達。

2日目の朝。山の朝は早いです。4時ごろから周りの皆さんが起きだしているのがテントの中にいてもわかります。5時ごろ相方を起こしますがだめです。起きません。仕方が無いので1人で涸沢小屋にトイレに。トイレから出るとちょうど日の出。穂高の山々が朝日に染まってオレンジ色に変わっていきます。涸沢小屋のテラスは高そうなカメラを三脚に乗っけた人たちでいっぱいです。デジカメが多いようでうすが、こだわりの銀塩カメラで撮影している方もいますねえ。ここにあるカメラだけでいくらになるんだろ。それにしても悠々自適的な生活をしているだろうと想像される年齢の方々が多いです。元気ですねえ。

山の朝は早い。装備を整え涸沢小屋へと向かう人達。山の朝は早い。装備を整え涸沢小屋へと向かう人達。

山の朝は早い。装備を整え涸沢小屋へと向かう人達。 テントに戻ってきても相方はまだ寝てます。起こそうとしても起きません。こうなるともうだめです。仕方が無いので起きるまで外で涸沢を取り囲む前穂、奥穂、涸沢槍、北穂の山々が朝日に染まっていく様子を眺めます。すげーの一言。この景色もここまで登ってきたご褒美ですな。
そうしていると6時半ごろやっと相方が起きてくれました。もうテントのお隣さんたちは朝ごはんを食べてます。完全に出遅れましたがまあしょうがないです。一緒にトイレ、水汲みに涸沢小屋へ。戻ってきて朝ごはんです。朝ごはんは塩ラーメンと昨日作ったおにぎり。おにぎりが冷たくなっているので、ラーメンのような暖かい汁物は助かります。ご飯食べ終わって7時半ごろ。お隣さんたちはもう出発してます。行動食、昼飯、水、合羽を相方のリュックにいれ、後はテントに置いて8時ごろやっと北穂に向けて出発です。今日は北穂~奥穂のルートを走破する予定ですが、出発時間が遅くなったのでとりあえず、北穂に向かって奥穂への分岐まで。そこでまた考えることにします。

20090203-IMGP0663.jpg北穂への登りの途中で涸沢を振り返る。涸沢ヒュッテとテントが小さく見える。

リュックは当然私が背負って、相方は荷物なし。逆のパターンは男として許せないのでしょうがないですな。相方はルンルン気分で登っていきます。涸沢から北穂へのコース、私の好きなコースです。理由は涸沢のテン場がコース全体にわたって見下ろせるからです。登れば登るほど小さくなっていくテント達を見ているのが、登った充実感をかきたててくれてなかなか楽しい。涸沢小屋の横を通り過ぎて登っていきます。昨日に比べるとリュックの重さが桁違いに軽く、肩にかかる重さはほとんど感じないので楽なのですが、高度があるのでやはり息が切れます。高度に強く荷物もない相方はいつもならどんどん先に行ってしまうのですが、今朝は調子が出ないようです。しばらくは一緒に上って行きます。
 鎖場を過ぎ岩場になると岩場好きの相方の調子が戻ってきて離されてしまいます。まあしょうがないのでマイペースで登っていきます。でも荷物が軽いので基本的にペースは速い。あまり追い越されません。途中で下ってくる方とすれ違います。この方、南岳小屋を朝出て大キレットを通って来たとのこと。すげーの一言です。一度は行ってみたい大キレット。しばし休憩しながら話を聞きます。

北穂と奥穂への分岐。天候も良いので奥穂へ向かうことを決断。北穂と奥穂への分岐。天候も良いので奥穂へ向かうことを決断。

 岩場を越え、北穂小屋が見えてしばらく登ると奥穂への分岐です。ここで相談。天気も良いし調子も上がってきたので奥穂へ向かうことを決断します。北穂側の頂上で休息。牛乳とあんぱんでエネルギー補給です。相変わらず牛乳とあんぱんはうまい。

北穂から奥穂へ。槍ヶ岳が遠くに見える。北穂から奥穂へ。槍ヶ岳が遠くに見える。

 さて時間は12時。天気は快晴。ここまで登ってくると槍が良く見えます。一息入れて奥穂へ向かいます。
 北穂~奥穂間は南岳小屋~北穂間の次に難しいコースと言われています。このコースを通るのは2回目ですが慎重に進みます。最初の下りにまずクサリ場があります。ここで先行していたおばさん3人組みに追いつきます。どうやらそのうちの一人のおばさんが難儀している模様。右足が抜けない、左脚はどこに置いたらよいの~などと叫んでいます。先にクサリ場をクリヤーした2人のおばさんが下からいろいろアドバイスをしてもあまり効果が無いようです。したがってここでしばらく休憩。やっとクリヤーしたおばさん3人組をちょっと先でパスして先を急ぎます。岩場好き荷物なしの相方はどんどん先に行ってしまいます。自分のペースで進んでいくと相方は時々こっちを見ながら手を振っていますので仕方が無く手を振り返すと写真を取られます。あまり引き離されるとこまるのでなるべく先を急ぎます。しかしこのコース飛騨側は本当に絶壁。

北穂~奥穂間の最低コル。北穂からの下りは終わり。次は涸沢槍へ。北穂~奥穂間の最低コル。北穂からの下りは終わり。次は涸沢槍へ。

 北穂と奥穂の最低コル部で小休止。ここから涸沢槍への登りが始まります。基本的には今までと同じ。飛騨側が絶壁。飛騨側からは冷たい風が吹き付けてきます。道順を示す印がついていますが、少しわかりにくい。わかりにくいところは自分で判断して登っていきます。涸沢槍をクリヤーすると次は涸沢岳への登り。最後のはしごの登ったところの岩が張り出しているので注意して進みます。上りきると穂高小屋の屋根が見えてきます。途中に涸沢岳頂上への分岐有り。すぐ頂上にいけるので折角なので寄っていきます。頂上から見下ろす涸沢はますますテントが増えてました。しばらく休憩し、穂高小屋へ下っていきます。穂高小屋に着いたのは2時ごろ。思いのほか早く着きました。
 穂高小屋で持ってきたラーメンとおにぎりで昼食です。ここで箸を忘れたことに気が付きます。相方に穂高小屋に行ってもらうと20円で割り箸を買ってきてくれました。割り箸も売ってるとは。お昼のラーメンはトップバリューの塩ラーメン。うまいです。

穂高小屋へ荷物を運搬しにやってきたヘリコプター。穂高小屋へ荷物を運搬しにやってきたヘリコプター。

食べているとヘリが荷物の運搬にやってきました。皆さん写真を撮っています。200人、300人と収容できる今の山小屋にはヘリによる荷物運搬は欠かせないものなんでしょうねえ。
 さて、30分ほど休んで涸沢に下っていきます。涸沢と穂高小屋を結ぶ道はザイデングラードと呼ばれていて、下りの場合最初は岩場の尾根伝いに下ることになります。涸沢からは続々登ってくる人がいます。それらの人達によると涸沢の小屋は人でいっぱいだとのこと。登ってくる人たちは涸沢の人の多さを避けて穂高小屋まで登ってきたようです。中には「涸沢は混んでるで~」とわざわざ言う人もいましたが我々はテントなので関係なし。こういうときにはテントが良いです。

20090203-IMGP0709.jpgいっきに増えた涸沢のテント。

しかし涸沢のテントが益々増えてます。ザイデングラードを終えて涸沢小屋の方に下っていきます。途中で早くもテン場の受付のアナウンスが聞こえます。あっという間にテント受付に長蛇の列ができてました。
 
 テントに着いたのは3時30分頃。早速無洗米を鍋に入れて給水。水を補給に涸沢ヒュッテに。涸沢ヒュッテについてみると大混雑です。トイレに行くのさえ行列です。男子用はあまり時間かからず、早速ビールを買うため今度は売店の行列に参加。しばらくすると相方もトイレから戻ってきて私はビール、相方はポテトチップスが今日のご褒美です。ちなみにビール350mlで500円、ポテトチップス1袋300円です。買い物が終わったら涸沢ヒュッテに入ってみます。すごい混雑。受付前の廊下まで人があふれていました。今日とまる人は大変です。でも小屋の中はすごく暖かい。暖かいのは小屋の良いところです。
 テントに戻って夕飯の準備です。今日の夕飯はお汁粉とカレー。まずはお米を炊きます。沸騰するまで中火でそれから弱火。ポテトチップスとビール、相方はウイスキーの水割りを飲みながら準備します。相方のバーナーも持ち出して調理開始。相方のバーナーでもちを焼いてみますが、どうも弱火の調節がうまくいかない。私のバーナーと取替えます。そのうちお米が炊き上がり蒸らしへ。空いたバーナーでお汁粉を温めます。お汁粉が温まったら今度はカレーを。全て準備ができたらテントの中で夕飯です。なるべく食器を洗うのを避けるためご飯をカレーのレトルトパックに入れて食べます。しかしカレーはうまい。お汁粉もなかなかです。テント前室でもちを追加で焼いておかわりです。

テントの前でもちを焼いてお替りテントの前でもちを焼いてお替り

 夕飯を食べ終わるとちょうど日没。昨日と同じく少し寝ます。でも昨日と違って相方はなかなか寝れない様子。そりゃ昨日12時間近く寝てれば寝れないでしょ。20時ごろ起き出して涸沢ヒュッテにトイレと歯磨きに。さすがにこの時間になるとトイレの行列は無くなってました。歯を磨いて涸沢ヒュッテ内を偵察に。相変わらず混んでいます。受付の前のスペースまで人が寝てます。でもすごく暖かい。暖かい事は幸せな事と改めて思います。お金払って混んでてもよいので暖かい山小屋を選択するか、重いの我慢してテントを持ってきて寒いのも我慢しながら自由な空間を使えるテントにするか人それぞれでしょうね。相方は涸沢ヒュッテ受付の周囲においてあるおみやげから涸沢イラストマップを購入。テントに帰ろうとするとちょうど登ってきたご夫婦がいました。受付で宿泊の交渉をしています。どうやら本館、別館共に満室のようで、テント受付用の小屋をあてがわれたようです。奥さんはヘッドライトも持っていないよう。ちょっと危険ですね。
 
 さてテントに戻って本格的に就寝です。

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